「石ノ目」
「はじめ」
「BLUE」
「平面いぬ」
の4つの短編集
「石ノ目」
は、メデューサみたいな女が山に住む、そんな女の家に迷い込んでしまった2人の男達の物語
「はじめ」
は、空想の中の少女が、自分たちにだけ実在するかのようになってしまった2人の少年の物語
「BLUE」
は、心をもった5体のぬいぐるみ、王子、王女、騎士、白馬、それと、余った生地で作られたブルーの物語
「平面いぬ」
は、ひょんなことから彫った刺青の犬が動く?そんなとき家族の大病が次々と発覚・・・
というような4つの物語りからできています。
個人的に好きな物語は
3番目に入っている「BLUE」ですね。
少し怖いようでもあり、メルヘンでもあり、
子供が少し大きくなってきたら、読ませてもいいかな?
というような内容ですね。
あとは、「はじめ」なんかもすごく好きな物語ですね。
透明感があって、素敵な話です。
なんだか、小学生当時のそんな大した事じゃないことでも
大事件になったり、興奮したり、楽しかったり
そういう気持ちを思い出させてくれる作品でもあります。
さすがに、他の2作品はちょっと刺激ある部分もあるんで
中学生以上じゃないと読ませられないかなぁ?
でも、どの話も、乙一さんの幅の広さみたいなのを感じさせてくれますよ。
なんだか、「GOTH」とはまた違ってるような、底に流れるセンスは
一緒のような、不思議な作家さんですよね。